東京都心の中心部を円を描くように一周する東京の大動脈となる路線です。各駅ではJRの各路線はもちろん、東京の近郊都市へ延びる私鉄や地下鉄などとも乗り換えが可能で、生活路線として位置づけられます。正式路線としての山手線は品川駅から渋谷駅、新宿駅、池袋駅を経由し、田端駅が終点となる全長20.6kmの路線で、田端~東京間は東北本線の一部、東京~品川間は東海道本線の一部になります。その正式名称において山手線でない区間では京浜東北線と並走し、一部の駅を除いて対面乗り換えが可能です。
所在地=東京都
起点駅=品川駅(線路名称上)
終点駅=田端駅(同上)
路線記号=JY
開業日=1885年3月1日
全長=34.5km
駅数=30駅
使用車両=E235系0番台
東京 Tokyo とうきょう
所在地 東京都千代田区丸の内一丁目9-1
営業キロ 0.0 km(東京起点)
乗車人員 346,658人(2022年)
東京の交通の要衝となっており、プラットホームの数も日本一を誇る。駅構内には商業施設も数多く点在する。丸の内駅舎は2012年に開業当時のものに復元している。
神田 Kanda かんだ
所在地 東京都千代田区鍛冶町二丁目13-1
開業日 1919年(大正8年)3月1日
営業キロ 1.3 km(東京起点)
乗車人員 81,046人(2022年)
線路名称上の中央本線の起点駅。駅周辺には金券ショップや居酒屋が多い。2016年3月より京浜東北線の快速電車が当駅に停車するようになった。
秋葉原 Akihabara あきはばら
所在地 東京都千代田区外神田一丁目17-6
開業日 1890年(明治23年)11月1日
営業キロ 2.0 km(東京起点)
乗車人員 190,506人(2022年)
京浜東北線の快速停車駅。駅の北側には留置線も存在する。駅周辺は電気街となっていることで有名。地名の由来は鎮火神社から秋葉神社に改められたことから。
御徒町 Okachimachi おかちまち
所在地 東京都台東区上野五丁目27
開業日 1925年(大正14年)11月1日
営業キロ 3.0 km(東京起点)
乗車人員 55,871人(2022年)
アメ横の最寄り駅。当駅はJR単独駅であるが、上野広小路駅、仲御徒町駅、新御徒町駅へもアクセスが可能。土休日に限り京浜東北線の快速電車も停車。
上野 Ueno うえの
所在地 東京都台東区上野七丁目1-1
開業日 1883年(明治16年)7月28日
営業キロ 3.6 km(東京起点)
乗車人員 147,777人(2022年)
東京の北の玄関口として機能するターミナル駅。かつては、東日本各地への寝台特急も発着していた。一部のホームを除き、現在でも電子ベルを使用し続けている。
鶯谷 Uguisudani うぐいすだに
所在地 東京都台東区根岸一丁目4-1
開業日 1912年(明治45年)7月11日
営業キロ 4.7 km(東京起点)
乗車人員 21,112人(2022年)
一日平均乗車人員は2020年の高輪ゲートウェイ駅開業まで長らく山手線の中でも最も少なかった。朝の時間帯にはウグイスの鳴き声を聞くこともできる。上野桜木や東京藝術大学は当駅が下車駅。
日暮里 Nippori にっぽり
所在地 東京都荒川区西日暮里二丁目19-1
開業日 1905年(明治38年)4月1日
営業キロ 5.8 km(東京起点)
乗車人員 92,784人(2022年)
京成線、日暮里舎人ライナーはのりかえ。かつては東北本線の列車にもホームが設けられていたが、戦後に全列車通過となった。駅北側では、日本最多の計13線がほぼ同一平面で並走している。
西日暮里 Nishi-Nippori にしにっぽり
所在地 東京都荒川区西日暮里五丁目22-1
開業日 1971年(昭和46年)4月20日
営業キロ 6.3 km(東京起点)
乗車人員 84,256人(2022年)
山手線で2番目に新しい駅で、千代田線の乗換駅として新設された。隣の日暮里駅とは0.5kmと山手線の中で最も駅間距離が短い区間であり、当駅のホームからも目視できる。
田端 Tabata たばた
所在地 東京都北区東田端一丁目17-1
開業日 1896年(明治29年)4月1日
営業キロ 20.6 km(品川起点)
乗車人員 37,291人(2022年)
京浜東北線との複々線は当駅が北限であり、京浜東北線の快速も停車する。周辺にはJR東日本東京支社ビルや東京新幹線車両センター、田端運転所などがある。南口は規模が小さく、係員がいない。
駒込 Komagome こまごめ
所在地 東京都豊島区駒込二丁目1-1
開業日 1910年(明治43年)11月15日
営業キロ 19.0 km(品川起点)
乗車人員 40,906人(2022年)
所在地は豊島区であるが、一部は北区にまたがる。当駅と田端の間には、山手線で唯一の踏切が存在する。当駅付近はソメイヨシノの発祥の地であり、発車メロディも桜にちなんだ曲である。
巣鴨 Sugamo すがも
所在地 東京都豊島区巣鴨一丁目16-1
営業キロ 18.3 km(品川起点)
乗車人員 63,422人(2022年)
都営三田線乗換駅。周辺の商店街では、高齢者で賑わいを見せ、おばあちゃんの原宿と呼ばれている。駅北側にはとげぬき地蔵で有名な高岩寺があり、門前町として発展している。
大塚 Ōtsuka おおつか
所在地 東京都豊島区南大塚三丁目33-1
営業キロ 17.2 km(品川起点)
乗車人員 48,4人(2022年)
駅名は大塚であるが、文京区大塚ではなく豊島区南大塚に位置している。駅の真下を都電荒川線が通り、同線の乗り換えもできる。
池袋 Ikebukuro いけぶくろ
所在地 東京都豊島区南池袋一丁目28-2
営業キロ 15.4 km(品川起点)
乗車人員 458,791人(2022年)
JRのみならず、私鉄でも3社が乗り入れるターミナル駅であり、駅利用者数も新宿駅に次ぎ、世界で2番目に多い。東口北通路にはフクロウを模した石像(いけふくろう)がある。
目白 Mejiro めじろ
所在地 東京都豊島区目白三丁目3-1
開業日 1885年(明治18年)3月16日
営業キロ 14.2 km(品川起点)
乗車人員 30,840人(2022年)
山手線の中で高輪ゲートウェイ、鶯谷に次いで3番目に乗降客の少ない駅だが、周辺には学校が多くあり、学生、生徒の利用が多い。かつては山手貨物線の貨物集配所が存在した。
高田馬場 Takadanobaba たかだのばば
所在地 東京都新宿区高田馬場一丁目35-1
開業日 1910年(明治43年)9月15日
営業キロ 13.3 km(品川起点)
乗車人員 167,265人(2022年)
JRと西武新宿線が並行する形でホームが設けられ、両線は新宿で乗り換えるよりもこちらでの乗り換えが便利。発車メロディは手塚治虫ゆかりの地であることに因んで『鉄腕アトム』を採用。
新大久保 Shin-Ōkubo しんおおくぼ
所在地 東京都新宿区百人町一丁目10-15
開業日 1914年(大正3年)11月15日
営業キロ 11.9 km(品川起点)
乗車人員 43,552人(2022年)
山手線では上野駅と共に発車ベルを使用し続けている駅。駅周辺はコリア・タウンとも呼ばれている。中央線の大久保駅とは300mと徒歩圏内であるが、連絡運輸は行っていない。
新宿 Shinjuku しんじゅく
所在地 東京都新宿区新宿三丁目38-1
開業日 1885年(明治18年)3月1日
営業キロ 10.6 km(品川起点)
乗車人員 602,558人(2022年)
世界第一位の乗降客数を誇るターミナル駅。駅名に「新宿」が付く駅としては当駅のほかにいくつも存在する。すぐ南隣の代々木駅と新宿駅5・6番線ホームとは200mしか離れていない。
代々木 Yoyogi よよぎ
所在地 東京都渋谷区代々木一丁目34-1
営業キロ 9.9 km(品川起点)
乗車人員 51,096人(2022年)
山手線渋谷方面と中央線各駅停車中野方面は同一ホームで乗り換え可能。当駅と新宿駅5・6番線ホームとは数百メートルほどの距離しかなく、これは山手線(11両編成)よりも短い。
原宿 Harajuku はらじゅく
所在地 東京都渋谷区神宮前一丁目18-20
営業キロ 8.4 km(品川起点)
乗車人員 57,724人(2022年)
明治神宮下車駅。二代目の旧駅舎は都内で随一の古さを誇る木造駅舎であった。原宿は表参道や竹下通りを中心にファッション・ショッピングの街が広がり、若者がにぎわう街として知られる。地下鉄の明治神宮前駅とも隣接している。
渋谷 Shibuya しぶや
所在地 東京都渋谷区道玄坂一丁目1番1号
開業日 1885年(明治18年)3月1日
営業キロ 7.2 km(品川起点)
乗車人員 292,631人(2022年)
以前は山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホームは若干離れていたが、大規模改良工事により互いのホームが隣接するようになった。1日平均乗降客数は各社合計では新宿駅に次いで世界第2位である。
恵比寿 Ebisu えびす
所在地 東京都渋谷区恵比寿南一丁目5-5
開業日 1901年(明治34年)2月25日
営業キロ 5.6 km(品川起点)
乗車人員 112,602人(2022年)
サッポロビール恵比寿工場が付近にあった当初は貨物扱い施設も設置されていた。同工場の跡地は再開発され、恵比寿ガーデンプレイスとなっている。発車メロディはヱビスビールに因んで『第三の男』が使用されている。
目黒 Meguro めぐろ
所在地 東京都品川区上大崎二丁目16-9
開業日 1885年(明治18年)3月16日
営業キロ 4.1 km(品川起点)
乗車人員 83,770人(2022年)
2010年に山手線で初めてホームドアが設置された駅。東急目黒線、東京メトロ南北線、都営三田線とも接続する。なお、当駅は目黒と名乗りながら所在地は目黒区でなく品川区となっている。
五反田 Gotanda ごたんだ
所在地 東京都品川区東五反田一丁目26番14号
開業日 1911年(明治44年)10月15日
営業キロ 2.9 km(品川起点)
乗車人員 102,487人(2022年)
五反田の地名は五反田とは「五反の田」を意味する。都営浅草線、東急池上線はのりかえ。急カーブ上にホームが設置され、駅の真下を国道1号線が通り抜ける。
大崎 Ōsaki おおさき
所在地 東京都品川区大崎一丁目21-4
駅番号 JY24
開業日 1901年(明治34年)2月25日
営業キロ 2.0 km(品川起点)
乗車人員 118,489人(2022年)
埼京線・りんかい線の開業以前は乗降客数が5万人程度だったが、両線の開業以降は急激に増加している。東京総合車両センターが隣接しており、当駅を始発・終着とする山手線も多数存在。
品川 Shinagawa しながわ
所在地 東京都港区高輪三丁目26-27
開業日 1872年6月12日(明治5年5月7日)
営業キロ 0.0 km(品川起点)
乗車人員 248,650人(2022年)
線路名称上の山手線は当駅が起点となっており、1番線には山手線の0キロポストが設置されている。当駅は桜木町駅と同様に日本一古い駅となっている。京浜東北線北行と山手線外回りは同一ホームで乗り換えが可能。
高輪ゲートウェイ Takanawa Gateway たかなわげーとうぇい
所在地 東京都港区港南二丁目1番220号
開業日 2020年(令和2年)3月14日
営業キロ 5.9 km(東京起点)
乗車人員 9,247人(2022年)
2020年3月に開業した山手線で最も新しい駅。開業後も駅や周辺の開発整備を進め、2024年度の本開業を目指している。駅舎のデザインは隈研吾氏が担当して考案された。都営浅草線泉岳寺駅は当駅から300mの場所に位置する。
田町 Tamachi たまち
所在地 東京都港区芝五丁目33-36
開業日 1909年(明治42年)12月16日
営業キロ 4.6 km(東京起点)
乗車人員 109,296人(2022年)
京浜東北線とは当駅より田端まで同一ホームで乗り換え可能で、京浜東北線の快速も運行開始から停車する。当駅周辺には大企業の本社や外資系企業のオフィス、官公施設が点在しており、高層・超高層のビルが多い。
浜松町 Hamamatsuchō はままつちょう
所在地 東京都港区海岸一丁目3-1
開業日 1909年(明治42年)12月16日
営業キロ 3.1 km
乗車人員 112,867人(2022年)
大門駅(都営)と連絡運輸を行い、大江戸線の副駅名も浜松町となっている。東京モノレール乗換駅で、京浜東北線快速電車も停車。3・4番線ホームの田町寄りに小便小僧が置いてある。
新橋 Shimbashi しんばし
所在地 東京都港区新橋二丁目17
開業日 1909年(明治42年)12月16日
営業キロ 1.9 km
乗車人員 193,244人(2022年)
日本鉄道の発祥の地であり、鉄道唱歌の歌詞も新橋から始まる。日比谷口にはC11形蒸気機関車が静態保存されている。広場のSLは1日3回に汽笛が鳴る。周辺には鉄道の史跡や施設が多く点在。
有楽町 Yūrakuchō ゆうらくちょう
所在地 東京都千代田区有楽町二丁目9-17
開業日 1910年(明治43年)6月25日
営業キロ 0.8 km
乗車人員 116,738人(2022年)
駅名標はナンバリング入りの新しいタイプに更新されるまで当駅ならではの表記であった。また、京葉線東京駅も近い。JRとしての銀座の玄関口として機能しており、銀座口の利用客も多い。