【JR東日本】中央本線(東京~高尾)

東京都心と多摩地区を結ぶ主幹路線で、東京から高尾まで快速線が、御茶ノ水から三鷹まで各駅停車が運転されます。この関係で各駅停車の走行する区間では複々線区間になっています。快速はオレンジ色で、各駅停車は黄色がラインカラーとして使われ、区別が認識しやすくなっています。東京~新宿間は山手線の内側を通るので、地下鉄との乗換駅も多く設けられています。快速線は一部、青梅線や高尾以西などへ、各駅停車は総武線地下鉄東西線と直通運転しています。なお、都心と山梨県・長野県の松本方面を結ぶ特急列車は新宿駅発着として運転されています。新宿~八王子間では京王線と競合しており、京王線の優等種別と対抗するため、特別快速(中央特快)が日本で初めて設定されました。快速線は日中でも利用が多いため、JR東日本の通勤路線屈指の過密ダイヤとなっています。2024年以降には快速線グリーン車も連結される予定です。

 

所有者=東日本旅客鉄道JR東日本

所在地=東京都

起点駅=東京駅

終点駅=高尾駅

路線記号=JC(快速線)、JB(緩行線

開業日=1889年4月11日

全長=53.1km

駅数=32駅

使用車両=E353系E233系0番台、209系1000番台E231系0番台・500番台

 

東京 Tokyo とうきょう

所在地  東京都千代田区丸の内一丁目9-1

駅番号  JCJC01

開業日  1914年(大正3年)12月20日

営業キロ    0.0 km(東京起点)

乗車人員 346,658人(2022年)

東京の交通の要衝となっており、プラットホームの数も日本一を誇る。駅構内には商業施設も数多く点在する。丸の内駅舎は2012年に開業当時のものに復元している。

 

神田 Kanda かんだ

所在地  東京都千代田区鍛冶町二丁目13-1

駅番号    JCJC02

開業日  1919年(大正8年)3月1日

営業キロ    1.3 km(東京起点)

乗車人員 81,046人(2022年)

線路名称上の中央本線の起点駅。駅周辺には金券ショップや居酒屋が多い。2016年3月より京浜東北線の快速電車が当駅に停車するようになった。

 

御茶ノ水 Ochanomizu おちゃのみず

所在地  東京都千代田区神田駿河台二丁目6-1

駅番号  JCJC03、JBJB18

開業日  1904年(明治37年)12月31日

営業キロ    2.6 km(東京起点)

乗車人員 80,139人(2022年)

 御茶ノ水橋と聖橋の間にホームがあり、それぞれの橋の南側に出口がある。ホームの下から地下鉄丸ノ内線が露出してくる。総武線方面からの各駅停車が当駅で合流してくる。地下鉄新御茶ノ水駅も至近。

 

水道橋 Suidōbashi すいどうばし

所在地  東京都千代田区神田三崎町二丁目22-1

駅番号  JBJB17

開業日  1906年明治39年)9月24日

営業キロ    3.4 km(東京起点)

乗車人員 62,888人(2022年)

 JR東日本複々線区間で相対式ホームを採用した唯一の事例。東京ドームシティ最寄り駅であり、東京ドームでの野球開催時にはホームは非常に混み合う。発車メロディは東京ドームを本拠地としている読売ジャイアンツの球団歌『闘魂こめて』を使用している。

 

飯田橋 Iidabashi いいだばし

所在地  東京都千代田区飯田橋四丁目10-2

駅番号  JBJB16

開業日  1928年(昭和3年)11月15日

営業キロ    4.3 km(東京起点)

乗車人員 62,060人(2022年)

 1928年まで存在した牛込駅と飯田町駅を統合して設置された。ホームがカーブ上に設置された関係で電車とホームの間に広い隙間が空く。地下鉄東西線有楽町線南北線都営大江戸線は乗り換え。

 

市ヶ谷 Ichigaya いちがや

所在地  東京都千代田区五番町2-1

駅番号  JBJB15

開業日  1895年(明治28年)3月6日

営業キロ    5.8 km(東京起点)

乗車人員 46,313人(2022年)

 外濠の真横にホームが設置された駅であり、駅の南側にある釣り堀では、電車を見ながら釣りを楽しめる。さらに、春になると桜が満開になり、景観が美しくなる。

 

四ツ谷 Yotsuya よつや

所在地  東京都新宿区四谷一丁目

駅番号  JCJC04、JBJB14

開業日  1894年(明治27年)10月9日

営業キロ 6.6 km(東京起点)

乗車人員 79,504人(2022年)

 快速停車駅。当駅では「エコステーション」事業への取り組みが進められており、駅舎の屋上に太陽光パネルを敷き詰めたり、屋根上も緑化している。2010年に目白駅と共にJR史上初の女性駅長が就任。

 

信濃町 Shinanomachi しなのまち

所在地  東京都新宿区信濃町34

駅番号  JBJB13

開業日  1894年(明治27年)10月9日

営業キロ 7.9 km(東京起点)

乗車人員 19,297人(2022年)

 明治神宮外苑の最寄り駅としても機能しており、神宮球場もJR側としては当駅が下車駅である。駅の南側を首都高が並走している。東京オリンピックに備えて2020年にトイレの拡幅やエレベーター増設、ホームドアの整備が行われた。

 

千駄ヶ谷 Sendagaya せんだがや

所在地  東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目35-10

駅番号  JBJB12

開業日  1904年(明治37年)8月21日

営業キロ 8.6 km(東京起点)

乗車人員 14,610人(2022年)

 JR東日本の首都圏エリアでは珍しく今でも発車ベルが残る。これは、駅北側にある新宿御苑を配慮しているためである。かつて2番線ホーム中央の水飲み場には、将棋の王将の駒を模したモニュメントが設置されていた。都営大江戸線国立競技場駅も至近。

 

代々木 Yoyogi よよぎ

所在地  東京都渋谷区代々木一丁目34-1

駅番号  JBJB11

開業日  1906年明治39年)9月23日

営業キロ 9.6 km(東京起点)

乗車人員 51,096人(2022年)

 山手線渋谷方面と中央線各駅停車中野方面は同一ホームで乗り換え可能。当駅と新宿駅5・6番線ホームとは数百メートルほどの距離しかない。中央本線は当駅から新宿まで線路名称上、山手線となる。

 

新宿 Shinjuku しんじゅく

所在地  東京都新宿区新宿三丁目38-1

駅番号  JCJC05、JBJB10

開業日  1885年(明治18年)3月1日

営業キロ 10.3 km(東京起点)

乗車人員 602,558人(2022年)

 世界第一位の乗降客数を誇るターミナル駅。駅名に「新宿」が付く駅としては当駅のほかにいくつも存在する。中央本線を走行する特急の多くは当駅を起点として運転される。

 

大久保 Ōkubo おおくぼ

所在地  東京都新宿区百人町一丁目17-1

駅番号  JBJB09

開業日  1895年(明治28年)5月5日

営業キロ 11.7 km(東京起点)

乗車人員 22,279人(2022年)

 駅周辺では韓国・朝鮮料理やタイ料理などのアジア料理店が多く出店している。さらに、西側の小滝橋通り沿いは、新宿駅までラーメン店の激戦区である。山手線新大久保駅までは300mと徒歩圏内。

 

東中野 Higashi-Nakano ひがしなかの

所在地  東京都中野区東中野四丁目1-12

駅番号  JBJB08

開業日  1906年明治39年)6月14日

営業キロ 12.8 km(東京起点)

乗車人員 34,412人(2022年)

 駅西方の中央線の線路沿いには桜並木があり、線路の土手には菜の花が咲く。それぞれの開花時期である春には撮影を目的とした人が多く来る。都営大江戸線は乗り換え。

 

中野 Nakano なかの

所在地  東京都中野区中野五丁目31-1

駅番号  JCJC06、JBJB07

開業日  1889年(明治22年)4月11日

営業キロ 14.7 km(東京起点)

乗車人員 119,846人(2022年)

 地下鉄東西線の終点であり、JRと東京メトロが改札を共用している。また、各駅停車については当駅発着の電車も多い。快速は土休日を除き当駅より高尾方は各駅に停車する。

 

高円寺 Kōenji こうえんじ

所在地  東京都杉並区高円寺南四丁目48-2

駅番号  JCJC07、JBJB06

開業日  1922年(大正11年)7月15日

営業キロ 16.1 km(東京起点)

乗車人員 43,296人(2022年)

 駅周辺では、毎年8月に東京高円寺阿波おどりが開催されており、各駅停車のホームの発車メロディも『阿波踊り』にちなんだ曲を採用している。土休日は快速を含め、急行線を走る列車は全列車通過する。

 

阿佐ヶ谷 Asagaya あさがや

所在地  東京都杉並区阿佐谷南三丁目36-2

駅番号  JCJC08、JBJB05

開業日  1922年(大正11年)7月15日

営業キロ 17.3 km(東京起点)

乗車人員 38,256人(2022年)

 南口にある長大な商店街、阿佐ヶ谷パールセンターでは、毎年8月に阿佐ヶ谷七夕まつりが開催される。発車メロディも『七夕さま』を採用(曲調はジャズ風)。高円寺、西荻窪と共に土休日は快速通過。

 

荻窪 Ogikubo おぎくぼ

所在地  東京都杉並区上荻一丁目7-1

駅番号  JCJC09、JBJB04

開業日  1891年(明治24年)12月21日

営業キロ 18.7 km(東京起点)

乗車人員 76,230人(2022年)

 地下鉄丸ノ内線乗換駅。荻窪の町はかつて東京近郊の別荘地として栄えていたが、現在、駅周辺ではラーメン店激戦区として賑わいを見せる。近年ではカレー店舗も増えている。

 

西荻窪 Nishi-Ogikubo にしおぎくぼ

所在地  東京都杉並区西荻南三丁目25-1

駅番号  JCJC10、JBJB03

開業日  1922年(大正11年)7月15日

営業キロ 20.6 km(東京起点)

乗車人員 39,636人(2022年)

 中央本線としては東京都区内西端の駅である。駅周辺の道路は西荻窪の独特な街の空気を醸成しているともいえるほど狭い。当駅発着の路線バスはすべて関東バスである。土休日は快速電車は停車しない。

 

吉祥寺 Kichijōji きちじょうじ

所在地  東京都武蔵野市吉祥寺南町一丁目1番24号

駅番号  JCJC11、JBJB02

開業日  1899年(明治32年)12月30日

営業キロ 22.5 km(東京起点)

乗車人員 118,865人(2022年)

 京王井の頭線乗り換え駅。また、中央線は当駅より西荻窪方は東京都区内に入るため、中央線八王子支社の最東部となる。駅から練馬区、杉並区、三鷹市へ徒歩で行くこともできる。

 

三鷹 Mitaka みたか

所在地  東京都三鷹市下連雀三丁目46-1

駅番号  JCJC12、JBJB01

開業日  1930年(昭和5年)6月25日

営業キロ 24.1 km(東京起点)

乗車人員 79,415人(2022年)

 総武線方面からの各駅停車は、すべて当駅で折り返す。また、駅の西側には三鷹車両センターがある。当駅で起こった三鷹事件は、国鉄三大事件の一つに数えられる。発車メロディは『めだかの学校』。

 

武蔵境 Musashi-Sakai むさしさかい

所在地  東京都武蔵野市境一丁目1-2

駅番号  JCJC13

開業日  1889年(明治22年)4月11日

営業キロ 25.7 km(東京起点)

乗車人員 58,246人(2022年)

 西武多摩川線接続駅であり、駅が高架化されるまでは西武線とホーームを共用していた。高架化された現在でものりば番号はJRと西武と連番になっている。

 

東小金井 Higashi-Koganei ひがしこがねい

所在地  東京都小金井市梶野町五丁目1-1

駅番号  JCJC14

開業日  1964年(昭和39年)9月10日

営業キロ 27.4 km(東京起点)

乗車人員 27,605人(2022年)

 1964年に開業した日本で初めての請願駅。高架化前は当駅付近の踏切が開かぬ踏切として社会問題になっていた。武蔵野市国立市と併せて、油そばの発祥の地と呼ばれるエリアの一つである。

 

武蔵小金井 Musashi-Koganei むさしこがねい

所在地  東京都小金井市本町六丁目14-29

駅番号  JCJC15

開業日  1926年(大正15年)1月15日

営業キロ 29.1 km(東京起点)

乗車人員 53,342人(2022年)

 当駅の西側には豊田車両センター武蔵小金井派出所があり、当駅始終着の電車も朝夕に見られる。発車メロディは名勝『小金井桜』や小金井公園の桜に因み、『さくらさくら』を採用している。

 

国分寺 Kokubunji こくぶんじ

所在地  東京都国分寺市本町二丁目1-23

駅番号  JCJC16

開業日  1889年(明治22年)4月11日

営業キロ 31.4 km(東京起点)

乗車人員 94,734人(2022年)

 特急以外は、通勤特快も含め全列車が停車。当駅は駅ビル「セレオ国分寺」に隣接している。かつては、東京競馬場前へ下河原線が分岐していた。発車メロディは信時潔作曲の『電車ごっこ』が使われる。

 

西国分寺 Nishi-Kokubunji にしこくぶんじ

所在地  東京都国分寺市西恋ヶ窪二丁目1-18

駅番号  JCJC17

開業日  1973年(昭和48年)4月1日

営業キロ 32.8 km(東京起点)

乗車人員 25,420人(2022年)

 1973年に開通した武蔵野線との乗り換えの便を図るために設置された中央快速線(東京~高尾間)で最も新しい駅である。当駅で使用されている発車メロディは中央線は『一番星みつけた』である。

 

国立 Kunitachi くにたち

所在地  東京都国立市北一丁目14-22

駅番号  JCJC18

開業日  1926年(大正15年)4月1日

営業キロ 34.5 km(東京起点)

乗車人員 45,198人(2022年)

 国立の由来は、国分寺と立川の間にあることからで、両地名の頭文字をそれぞれ取ったものである。駅周辺には鉄道総合技術研究所や、鉄道情報システムなど鉄道関連の施設がある。

 

立川 Tachikawa たちかわ

所在地  東京都立川市曙町二丁目1-1

駅番号  JCJC19

開業日  1889年(明治22年)4月11日

営業キロ 37.5 km(東京起点)

乗車人員 144,457人(2022年)

 吉祥寺、町田、八王子と合わせて多摩地域4大商業地で、北多摩、西多摩地区の拠点である。特急列車も一部を除きほぼ全列車が停車する。多摩都市モノレールが同駅を跨いでおり、同線にも乗り換え可能。

 

日野 Hino ひの

所在地  東京都日野市大坂上一丁目9-6

駅番号  JCJC20

開業日  1890年(明治23年)1月6日

営業キロ 40.8 km(東京起点)

乗車人員 21,373人(2022年)

 1937年の駅移転以降、民家風の素朴な造りの駅舎が使われ続けている。日野市は、新選組副長・土方歳三、六番組隊長の井上源三郎の出身地として知られる。土手に設けられたため、ホームの幅が狭い。

 

豊田 Toyoda とよだ

所在地  東京都日野市豊田四丁目41-41

駅番号  JCJC21

開業日  1901年(明治34年)2月22日

営業キロ 43.1 km(東京起点)

乗車人員 29,389人(2022年)

 高尾方に豊田車両センターがあり、当駅を終着・始発とする電車も多く設定されている。駅の近隣である日野市旭が丘に住んでいた巽聖歌作詞の童謡「たきび」が発車メロディとして使用されている。

 

八王子 Hachiōji はちおうじ

所在地  東京都八王子市旭町1-1

駅番号  JCJC22

開業日  1889年(明治22年)8月11日

営業キロ 47.4 km(東京起点)

乗車人員 72,101人(2022年)

 中央線は特急列車も含め全列車が停車するターミナル駅横浜線のみホームが南側に離れている。京王八王子駅へは北口より徒歩5分程度。発車メロディは八王子市内出身の中村雨紅作詞の『夕焼小焼』。

 

西八王子 Nishi-Hachiōji にしはちおうじ

所在地  東京都八王子市千人町二丁目21-1

駅番号  JCJC23

開業日  1939年(昭和14年)4月1日

営業キロ 49.8 km(東京起点)

乗車人員 27,999人(2022年)

 駅舎は、八王子千人同心の陣屋跡に建てられた。人身事故も当駅では、全国でトップクラスの多さである。駅周辺にある松栄山了法寺では、2009年に萌え系看板を設置して『萌え寺』として話題となった。

 

高尾 Takao たかお

所在地  東京都八王子市高尾町1201-2

駅番号  JCJC24

開業日  1901年(明治34年)8月1日

営業キロ 53.1 km(東京起点)

乗車人員 23,935人(2022年)

 運行系統上の境界駅で、東京方面からの快速電車と甲府方面への列車は、実質的に当駅で乗り換えとなる。北口駅舎は、社寺風デザインとなっている。高尾山に因む天狗の石像が3・4番線ホームにある。